ハワイでは、新型コロナウィルス対策のワクチン接種が、比較的早く始まったように思いますが、
私の場合、通常よりも接種した時期が早かったので、なんだかまだ整っていなかったシステムに振り回された感があり、
それがなかなか面白かったかなと思いましたので、思い出に、ブログにまとめました。
私が最初のワクチンを接種したのは3月18日。
70歳以上のお年寄りとエッセンシャルワーカーの接種が始まっており、65歳以上と、ホテル、飲食店等で働く方たちの予約が始まったところでした。
ファイザーのワクチンは、バッチと呼んでいますが、ケースといったらいいのかな。
ケースで解凍し、24時間以内に使い切ることになっているそうです。
それで余ったワクチンを破棄せずに、希望者に打つ、というのを2月末に、2日間のみ限定で募集があるというのを、お世話になっている方から息子へ連絡があり、知りました。
好意を無駄にしてはならない!と、その現場、オアフ島のアイナハイナにあるドラッグストアへ、まだ真っ暗な夜明け前から並び、ウェイティングリストへ載せてもらいました
条件は、「余分なワクチンがあると分かった時点でドラッグストアから電話があるので、電話があったら、2時間以内に現場へ向かって、接種してもらう」ということでした
さて、このウェイティングリストに載せてもらってから、もうずいぶんたつし、無理だったのかなと思ってあきらめて、
近くのブレイズデルセンターで、ホテル従業員に接種するというのに予約を入れました。一番早い日の接種はモデルナのものでした。
ところが、
3月の18日、車屋さんでメンテナンスをしてもらっていた時に電話が入り、「今日ワクチンを接種できますので、きてください」と言われたのです。
しかし、車をメンテナンス中で、2時間以内には行けないです!
きゃー!とパニックになりながら、説明すると、「今日中にきてくれたらいいから」と言ってくれました。
予約を入れたところへは電話で予約キャンセルのお願いをしました。たぶん、ワクチンの怖いうわさを耳にして、キャンセルする人が増えたせいでしょうか、電話の担当者さんは、またかと言う感じで、とても疲れた声でした。
それで、「ごめんなさい、私、今日、ワクチンを打つことになったんです。それでキャンセルしようと思ったんです」と言うと、係の人、声が急に明るくなって、「そうなの!わかったわ!電話ありがとう!」と言ってくれました。
そして、車のメンテナンスが終わったその足で、予約をしていたアイナハイナのドラッグストアへ。ドラッグストアの1画で、ファイザーのワクチンを打ってもらいました。
若い看護師さんはとても注射が上手で、少しも痛くありませんでした。
二の腕の上のほうの肉をつまんでもちあげてそこへ刺すと言う感じ。
15分休んで帰宅。この日、息子も電話をうけ、同じ場所でワクチンを打ってもらいました。
次は3週間後に打ちますが、翌日以後にオンラインで予約を入れてくれと言われました。
「なかなかつながらないけれど、根気よくがんばって予約してね!」と言われました。
ここが、1週間ほど先に行われた集団接種のケースとは違うところでした。ブレイズデルでの集団接種では、次の予約をその場で入れてくれ、お水ももらえたらしい。
私は翌日、予約を入れたのですが、息子は「予約がいっぱいで、なんと、西のワイアナエのずいぶん先にあるドラッグストアになった」というではありませんか。
ええー!遠い!
このドラッグストアなんて、ハワイにたくさんあるのに、なんでよりにもよって、西の果ての店舗なのー!
そして約3週間後の4月8日、息子をのせて、ワイアナエの先のドラッグストアまで長い長いドライブで向かいました。
「遠いなー」しかもちょっと治安の悪い場所として有名な地域です。
でも、初めて行ったワイアナエは、海抜が低く、海の真横を走れるような感じでとても日差しが明るく、とても素敵な場所でした。
なんでもっと早く来なかったんだろう!と思うぐらい。
きれいなビーチが広がっています。
うわさだけで、治安が悪くて行かないほうがいいと、怖がっていたけれど、全然!素敵な場所だ!なんてきれいな場所なんだろう!みんな親切だし。
うわさだけを信じてはだめだ!
と心から思いました。
そうして、ドラッグストアへ到着しましたが、
昼間っからお酒を買っている人たちが、割引について、大声で文句を言ってレジのかわいらしい女の子にからんでいたので、
やっぱちょっと怖いななんて、思いましたが。
そうして息子、ワクチンを打ってもらって、15分ほど休み、また、念のため私がドライブして、帰宅しました。
翌日は私の予約の日です。
さて、この話にはオチがあるのです。
翌日4月9日、私は予約してあったアイナハイナのドラッグストアへ向かいました。遅刻したくなく早めに行ったら、早く到着しすぎたので、それまで店内をうろうろして時間をつぶしました。
でも、おかしいな、接種する人が誰も見当たらない。
時間ちょっと前に、2階へ上がって、窓口で伝えると、
「ここじゃないよ。他の場所で予約が入ってる。どこか場所を言ったら君、絶対、怒るよ。」
と言って言われたところは
「ライエ」
「・・・どこですかそこ?」
「ここから1時間ぐらいかなーノースだよ・・・」
ということで、その場所がここです。
このドラッグストア、ハワイにたくさんあるのに、なんでよりにもよって、こんな遠くのライエなのーーーー!
ライエのドラッグストアへ「1時間ほど遅刻します!」と電話しようと試みたのですが、録音音声が「XXの方は1を、XXXの方は2を・・・押してください」というのが長々流れ、なかなかつながりません。
やっとつながったら「この番号じゃないから、またかけなおして今度はX番を押して」と言われ、電話にかぶりつくこと15分・・・
やっと「ごめんなさい、場所を間違えて。これから1時間ほどかかります!」と言うと、係の方、よくあることなのよといわんばかりに、「そんなのいいのよ、気にしないで!」と言ってくれました。
そしてライエまで行きましたよ。クアロア牧場も、ポリネシアンカルチャーセンターも通り過ぎ、ずっとドライブ。
海沿いの景色を堪能できました。
で、またもやドラッグストア内で打ってもらいましたが、
私の前に並んでいたおばさんが(私より若いのかもしれませんが)背中からブラ見えてますよ、みたいなね、セクシーなおばさんだったのですが、
接種後、接種してくれた方に、「またあなたに会えるかしら」なんて言って、うふっと笑って名残惜しそうにするわけですよ。くねくねしちゃって。
で、私の番がきて、見てみたら、なるほど、接種してくれているのは男性です。
それがですね、
「ダメダメ、緊張しているね、力を抜いて!」と私の後ろにまわって、肩をもみだしたではないですか。
わたし、余計に緊張して固まってしまいました。
どおりで、前のおばさん、あんなにくねくねしていたはずだ。ありえないー
なにわともあれ、終了し、で、また、長距離を運転して家まで帰りましたよ。
もう少し遅く打ったら、家の近くで打てたのになあと思いますが、
心配してくださった方が、早く打てたことを喜んでくださったし、ドライブも楽しめたので(遅刻だ!どうしよう!と焦ったけど)
なかなかない経験ができました。
後遺症は、無かったです。
念のため、推奨されている解熱剤のタイレノールを買って帰ったのだけれど。
打ったところが、インフルエンザの予防接種並みに痛く、そして眠いというか、無気力というか、動きたくなく、翌日は家でだらだらした、というだけです。
7割の人が接種すると、集団免疫で、拡大を阻止できると聞いています。少しでも役立ったら嬉しいなと思いました。
でもね、打つ打たないは本人が自分で決めるといいと思います。